熊本日日新聞 平成24年11月2日(金)掲載されました。
黄綬受賞 職人の「多能化」に奮闘
「〝ペンキ屋"と呼ばれたくなくて、懸命にやってきました」と振り返る。 マンションの大規模改修工事のこざき(熊本市)の社長で、日本塗装工業会(東京)の副会長も務める。 塗装業を創業した父親から引き継ぎ33歳で社長になった。当時はゼネコンの下請け工事が大半。「コスト優先で職人の技能は評価されない。なんとかしたかった」 施主との直接取引をめざし、塗装、防水、内装仕上げまでを一貫して手掛けるよう、職人の「多能化」を進める一方、一般顧客向けの営業・マナー研修も重ねた。その結果、8割を占めていた下請けの仕事は1割以下に減ったという。 同業者には、技能の追求と意識の転換を呼び掛ける。「遮熱効果のある塗料などへのニーズはある。塗装業を身近に感じてもらうよう認知度を高めたい」